そうか。「ダンサー」に関して、完全に俺が間違ってたな。いや、目測を誤っていた….。

俺自身が毎週月曜の午後9時から生放送を担当しているラジオ番組「Triple9(http://www.triple9.jp)」。

先日放送をした回の一つのコーナーに、「音楽」を深く掘り下げるコーナー「Hook da DIG」というのがある。

全開の放送で「R&B (リズムアンドブルース)」を取り上げ、このR&Bを掘り下げたのだが、その中で「「コンテンポラリー・R&B」と呼ばれるジャンルであり、最近では、この「コンテンポラリー・R&B」を「R&B」と称する事が多い。リズム・アンド・ブルース(R&B)という呼称がリアルタイムでの米国産ブラック・ミュージックの呼称に使われなくなった時期においても、1950〜1960年代のブラック・ミュージックや、それらにルーツを置いたローリング・ストーンズ等のバンドを愛好してきた層にとっては、「リズム・アンド・ブルース(R&B)」の呼称と現在そう呼ばれる音楽に違和感を覚えることも多い。」という話しをした。

すなわち、R&Bがまだ「レイス・ミュージック」と呼ばれ、その後「R&B」という名称で呼ばれるようになった愛好者達からすると、現在の「R&B (コンテンポラリーR&B)」は同じ呼称であっても全く異なる音楽だという事。

こんな話しをしながら、俺は一つの言葉が脳裏をよぎり、そして、その言葉と、このR&Bの話しがリンクし、そしてその挙げ句に、俺の中で「信じ」「築き」上げてきた一つの事実(信念)が崩れ去った……。

その、俺の脳裏をよぎった「言葉」というのが、少し前になるが、とあるダンサーの親御さんが書いたブログの中に出てきた一言。

「イベント・ダンサー」

最初俺の中で、この言葉が、今ひとつシックリ来なかったのだが、あまり気に止める事もなくスルーをした。しかし、なぜか脳裏の片隅に引っかかっていたんだよね…..。

そうなんだよ。今ダンスをやっている子達の大半は「ダンサー」ではなく「イベントダンサー」なんだよね。で、R&Bと同じで、現在では、この「イベントダンサー」を略して「ダンサー」と呼ぶわけさ。

それにより、おなじ「ダンサー」という単語で有れど、俺の中の「ダンサー」という言葉とは、全く異なる物な訳さ。

俺はこの事実に気付くことなく、ここ数年間は、俺の言う「ダンサー」を育てる、育てたいが為に色々と動き、レッスンを行ってきた。

しかし、違ったんだよ。完全に、俺の「目測ミス」だわ。

本気で「ダンサー」になりたいんじゃなく、本気で「イベントダンサー」になりたいのさ。この「イベントダンサー」、言い換えれば俺らの時代で言う「バックダンサー」と理解すれば判りやすいかな。

目指す、向かうところが全く違うのさ。

俺は、「バックダンサー」ではなく、本物の「ダンサー」になりたくて単身New Yorkに渡米し、地を這ってHIP-HOPを見て体感してきた。

ダンス(HIP-HOP)を根底から見てきたわけさ。

でもね、イベントダンサー(バックダンサー)には、そんな物は必要がない。どれだけカッコイイ振りを知っているか(踊れるか)、何処のコンテストで賞を取ったか(下手すれば何処のコンテストでも良くって、とにかく「優勝」という冠さえ取れればいい)、なぜならそれが、自分達の「箔」になるからだ。

俺は、コンテストに出た事はない。当然「何処何処で優勝した」という経験や箔も持っていない。

何処の誰なのか、何が出来るのかもわからないような「審査員」に俺のダンスを評価されるほどくだらない事はないと思っていたからね。

そんな「冠」を取るくらいなら、コンテストなんかではなく、自分自身がグッと来る(認める)、ダンサーに一言「お前の踊りカッコ良いなあ」と言わせる方が、俺にとっては「意味」があったから。

俺自身は、そうやってNew Yorkで生きてきた。

日本では「神」扱いされている「エリートフォース」の連中。俺が最初に出会ったのは、New Yorkのクラブだった。

恥ずかしながら、俺は、奴らの事を全く知らず、たまたま行ったクラブで、誰か踊りの上手い奴居ないかなあ〜?とフロアーを物色していて、見つけた黒人2人組。

3人で大きなサークル作ってバトルをし、バトルを終えた後に交わした名前…..。

「俺、ヘンリーって言うんだ」「俺はストレッチ」

そうそれが俺のエリートフォースとの出会い(笑。

ブライアン(Footwork Green)も、たまたま同じレンタルスタジオでレッスンを持っていて、時間的に俺のレッスンの後に、ブライアンがレッスンをしていて、たまに早くスタジオに来ると、ブライアンは俺のレッスンをタダで受けていた。(笑

特にポップのレッスンがお気に入りで、とある日に聴いたんだ、ブライアンもポップ打てるのに、なんで俺のレッスンをわざわざ受けるのかって、そしたら彼曰く、俺のスタイルは「リアルなOLD SCHOOLでカッコイイからさ!」と答えが返ってきた。

俺は、そんな空気の中で、そんなNew Yorkで自分のダンスを磨き上げてきた。

だからこそ、俺は今その空気、その本物のダンスを伝え、残したいと思っていた。

でもね、需要と供給に大きな誤差(ズレ)があったわけさ…..。

残念だわ。

てか、これから俺はどうすれば良いんだ?まあ、今のレッスンは継続をするつもりだが、俺は俺のスタイルを変えるつもりはない。

「イベントダンサー」を育てる気はさらさら無い。俺が育てたいのは「本物のダンサー」だから。

まあ、だからなんだろうね。俺のレッスンって、人数少ないのは(笑

濃すぎてうけないもんね〜(笑

実は、毎週毎週、かなりコアな内容のレッスンやってんだよね。受けてる生徒はさほど意識をしていないかも知れないんだけどさ〜。

生徒達は、それぞれに目指すところがあり、その認識を持って取り組んでいる(楽しんでいる)のだが、

今、レッスンを受けている生徒の中で、一人だけ、気になる生徒が居る。

まだ、小学3年生の子なんだけれど、この子は化けそうな気がするんだよね。

ただ、本人がそれに気付き、この先継続する集中力があればなんだけどね。

本人にも、親にもその事は一切伝えていないし、その子にとっては「怖い先生」でしかないと思う。でも、その子のレッスンへの「向き合い方」は他の生徒達とは明らかに違う物を感じるんだよね。

そう言う意味では、そういう生徒に出会えている俺は幸せなのかもね。そして、同時に、そういう子をちゃんと育ててあげなければならないし、育てたいとも思う。

しかし、それは俺の一方的な思いだけなのかも知れないし、今までの経験から、子供は「優柔不断」だからさ。(笑

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2 Responses to そうか。「ダンサー」に関して、完全に俺が間違ってたな。いや、目測を誤っていた….。

  1. murbo のコメント:

    これは、有名なミュージシャンのバックダンサーになりたい!と言っちゃう人を見て、疑問を感じることと似ているのかな?
    イベントダンサーは雇われ仕事として収入がある人を目指しているように思いますね。やっぱり親としては「回収」したいから(笑)
    それでもENGINにはダンスとダンスを教えることは止めないでほしいなあ。

  2. ENGIN#9 のコメント:

    「イベントダンサー」ガ決して悪い訳ではない。ポイントは「イベントダンサー」になりたい子に、「本当のダンスを踊れ」って言っていた俺が悪いだけの事。
    それに、「回収(収入)」は大切だからね。
    でも残念に思うのは、今も昔も「収入」を得るのは、決してコアな人間では無いと言う事かな〜。(笑

    俺自身は、「教える事」というか「伝える事」を辞める事は無いよ。ただ「伝え方(向き合い方)」を少し考えようかなあと….。

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